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Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者およびリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05164-03
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ttRestore

説明

ttBackupユーティリティAPIまたはttBackupユーティリティを使用して作成したバックアップから、接続文字列で指定したデータ・ストアをリストアします。データ・ストアがすでに存在している場合、ttRestoreはデータ・ストアを上書きしません。

TimesTenのバックアップおよびリストア機能の概要については、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のデータ・ストアのコピー、移行、バックアップおよびリストアに関する項を参照してください。

アクセス制御

アクセス制御が有効になっている場合は、ADMIN権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。

構文

ttRestore (ttUtilHandle handle, const char *connStr,
           ttRestoreType type, const char *backupDir,
           const char *baseName, ttUtFileHandle stream,
           unsigned intflags)

パラメータ

ttRestoreには、次のパラメータがあります。

パラメータ
説明
handle
ttUtilHandle
ttUtilAllocEnvを使用して割り当てられるTimesTenユーティリティ・ライブラリ環境ハンドルを指定します。
connStr
const char *
リストアするデータ・ストアについて記述する接続文字列を指定するヌル終端文字列。
type
ttRestoreType
ファイル・バックアップまたはストリーム・バックアップのいずれからデータ・ストアをリストアするかを指示します。有効な値は、次のとおりです。
TT_RESTORE_FILE: backupDirおよびbaseNameパラメータで指定されたバックアップ・パスにあるファイル・バックアップから、データ・ストアをリストアします。
TT_RESTORE_STREAM: 指定したストリームから読み取られたストリーム・バックアップから、データ・ストアをリストアします。
backupDir
const char*
TT_RESTORE_FILEの場合、バックアップ・ファイルが保存されるディレクトリを指定します。
TT_RESTORE_STREAMの場合、このパラメータは無視されます。
baseName
const char*
TT_RESTORE_FILEの場合、backupDirパラメータで指定されたバックアップ・ディレクトリにあるバックアップ・ファイルのファイル接頭辞を指定します。
NULLを指定すると、バックアップ・ファイルのファイル接頭辞には、データ・ストアのODBC定義に設定されたDataStore属性のファイル名部分が適用されます。
TT_RESTORE_STREAMの場合、このパラメータは無視されます。
stream
ttUtFileHandle
TT_RESTORE_STREAMの場合、バックアップを読み取るストリームを指定します。UNIXの場合は、read(2)を使用して読み込むことができる整数ファイル記述子です。0(ゼロ)を渡すと、stdinからバックアップが読み取られます。Windowsの場合は、ReadFileを使用して読み込むことができるHANDLEです。GetStdHandle(STD_INPUT_HANDLE) の結果を渡すと、標準入力から読み取られます。
TT_RESTORE_FILEの場合、このパラメータは無視されます。アプリケーションでは、このパラメータに対してTTUTIL_INVALID_FILE_HANDLEが渡されます。
flags
unsigned int
将来のリリースで使用される予定です。今回のリリースでは0(ゼロ)を指定します。

payrollというDSNのデータ・ストアをC:\backupからリストアするには、次のように入力します。

ttUtilHandle  utilHandle;

int            rc;

rc = ttRestore (utilHandle, "DSN=payroll", TT_RESTORE_FILE,

             "c:\\backup", NULL, TTUTIL_INVALID_FILE_HANDLE, 0);

参照

ttBackup